マイホームを建てる際には、誰もが絶対に失敗したくないと思うものです。
そのために多くの住宅展示場を見学したり、たくさんの住宅雑誌を読み漁ったりして、住まいづくりについて勉強する人も少なくないと思います。
それでも完成したマイホームに実際に住んでみると、「失敗したな」と思う点が誰でもひとつやふたつはあるものです。
家づくりは長い人生の中でもそう何度も経験できるものではありません。
それだけに過去の失敗例などを参考にして、事前に対策を講じておくことが大切になります。
本記事では住まいづくりで失敗しがちな点や失敗しないための対策についてご紹介しますので、是非参考にしていただきたいと思います。
もくじ
家づくりには失敗のリスクがたくさんある

「家は3回建ててやっと満足する家ができる」と良くいわれます。
しかし3回も家を建てることができる人は滅多にいないでしょう。
事前に住まいに関する情報を数多く集めたとしても、実際に建ててみなければわからないのが家づくりです。
そしてほぼ満足できる家を建てることができた人でも、「もっとこうしておけば良かった」と思うことが必ずあると思います。
家づくりには失敗のリスクがたくさんあります。
それだけに、事前に多くの失敗談を知っておくことが大切になります。
後悔しないためにも失敗のリスクを知っておこう
家づくりでは「失敗を次に活かす」ということが簡単にできません。
家づくりで後悔しないためには、失敗のリスクを知っておくことが必要です。
どのようなところにどんなリスクがあるのか、どのように対処すれば良いのか、といった失敗しがちなケースや対処法を知っておくことで、失敗のリスクを減らすことが可能になります。
失敗例から学んで、自分の家づくりの参考にしましょう。
間取りに関する失敗

間取りに関する失敗のほとんどが、各部屋の配置やつながり、部屋の広さに関することです。
トイレを玄関近くに設置したら来客時に音や臭いが気になる、2階にもトイレを設置しておくべきだった、開放的な間取りにしたら冷暖房の効きが悪くて光熱費がかかる、洗面室をツーウェイで利用できるようにしたら壁が少なくなってモノが置けない、流行りのリビング階段にしたら上階から冷たい冷気が降りてきて寒い・・・などです。
流行りの間取りにも必ずデメリットがあるので、間取りを決める際には必ずデメリットにも目を向けた上で、自分たちの暮らしの中で本当に便利なのかどうかを考えなければなりません。
間取りが広すぎる・狭すぎる
リビングが広すぎて冷暖房の効きが悪い、寝室が狭すぎてベッドを置いたら他に何も置けない、キッチンが狭くて作業効率が悪い、玄関が狭くて暗いなどといった広さに関する失敗事例は数多くあります。
また現在は良くても子供の成長や家族構成・ライフスタイルの変化によって、数年後には部屋が手狭になったり、広すぎたり感じるようになることもあります。
失敗しないための2つの対処法
間取りや部屋の広さを考える際には、実際に生活するシーンや数年後の暮らしのことを考えて決定することが大切です。
場合によっては数年後の間取り変更やバリアフリー化などのリフォームも視野に入れて、リフォームに対応しやすい間取りにしておくことも効果的です。
家の平面図に家具を書き込んでみる
部屋の広さを考える際には、各部屋に設置する家具や家電の配置を考えて平面図に書き込んでみると良いでしょう。
図面に書き込んでみると、家具や家電が予想以上に大きいことに気付くと思います。
また将来的に増える可能性がある家具や家電も見込んでおくことが大切です。
具体的なライフスタイルを想像してみることが大切
間取りとライフスタイルには密接な関係があるので、最適な間取りは人によって異なります。
家族で帰宅する時間が違う、今後子供が増える予定がある、夫婦で料理することが多い、来客が多い、家族に高齢者がいるなど、実際の生活シーンを想定して家族全員にとって使いやすい間取りにすることがストレスのない住まいづくりにつながります。
生活動線に関する失敗

住まいの使い勝手を良くするためには、生活動線を十分に検討する必要があります。
特に家事動線は重要で、玄関からキッチンまでが遠くて食品の搬入やゴミ出しが大変、洗濯機から物干し場までの距離が長い、2階のキッチンと1階の洗濯室までの移動が不便、家事中に他の家族とぶつかることが多いといった不満が多く見られます。
生活動線が使いづらい
生活動線が使いづらい家は家族全員のストレスになって、健康面に支障をきたすことにもなりかねません。
特に家事は毎日のことなので、家事動線を最優先で考えることが大切です。
失敗しないための2つの対処法
動線には炊事や洗濯などの家事をする際の「家事動線」、リビングや個室など家族が生活するために動く「プライベート動線」、玄関からリビングなど来客を迎え入れるための「パブリック動線」があります。
住まいの動線計画では、この3つの動線がなるべく重ならないような配置を考えることが重要になります。
特に最も利用されることが多い家事動線を短くすることが大切です。
家事動線を一方通行ではなく、回遊型の動線にすることで、他の動線にも幅を持たせることが可能になります。
さまざまなケースの動きを想像してみよう
動線計画を立てる上では、家族が家の中をどのように動くのかを様々なケースを想定してイメージしてみることが大切です。
日中と夜間や、平日と休日などいろいろな時間帯を想定してみると良いでしょう。
人に見立てた駒を平面図の上で動かしてみる
プランがある程度固まってきたら、平面図上で人に見立てた駒を動かして家族ひとりひとりの軌跡を検討してみることをオススメします。
家族の特定の人だけが動線が長くなったり、他の動線と重なることが多くなったりするようであれば、プランの見直しが必要です。
電気配線に関する失敗

電気配線に関する失敗は、マイホームを建てたことがあるほとんどの方が経験していることと思います。
事前に図面上で十分に検討していても、実際に生活してみるとコンセントが家具の裏になってしまって使えない、スイッチがドアの裏になって使いにくいなどといったケースも少なくありません。
コンセントや照明スイッチが足りない
近年では一般家庭での電化製品の使用が増えているため、コンセントの数が不足しがちです。
特にキッチン廻りのコンセントが不足しがちなので注意が必要です。
また広い部屋が増えているので、照明のスイッチも1か所だけでは不便さを感じることがあります。
必要に応じて3路スイッチを設けておくと便利です。
失敗しないための2つの対処法
電気配線に関しては現在必要な数だけでなく、将来のことを考えて計画することが大切です。
また部屋の間取りが決まったら家具や家電の配置を考えて、スイッチやコンセントがドアの裏や家具の裏になって使えなくなることがないように注意します。
さらにエアコン用のコンセントは各居室に1箇所設置し、エアコンの設置場所を良く考えてコンセントを設置する場所を決める必要があります。
必要ないと思える場所にも念のため追加しておく
家庭では季節によって使用する電化製品が変わったり、子供の成長に応じてコンセントが足りなくなったりするので、将来のことを見据えて少し多めにコンセントを設置しておく必要があります。
特にキッチン周辺には、予備のコンセントを多めに設置しておくと便利です。
家電などを置く場所を具体的にイメージしてみる
スイッチ、コンセントの数や位置を検討する際には、必ず家具や家電の配置計画と併せて考えるようにしましょう。
また廊下や階段などで電気掃除機を使用する際に、コンセントがなくて困るケースが時々あります。
日常の生活を良く思い浮かべて、常時使用していなくても定期的にコンセントを使用するケースを見逃さないようにしましょう。
ニオイに関する失敗

ニオイに関する失敗も時々目にします。
オープンキッチンにしたらリビングルーム全体に調理の臭いが広がってなかなか臭いがなくならない、道路から排気ガスの臭いが侵入する、吹き抜けから臭いが家全体に広がってしまうなど、特に開放的な間取りにする際には臭い対策が欠かせません。
家のなかにニオイが充満してしまう
ニオイは目に見えないので軽視されがちですが、家の中に不快な臭いが充満してしまうと快適な生活は望めません。
近年流行りのオープンキッチンやリビング階段、吹き抜けなどの開放的な空間を設けると、ニオイが家全体に広がりやすくなるので注意が必要です。
失敗しないための2つの対処法
臭い対策には、換気扇の設置や臭いを吸着する効果がある珪藻土などの内装材を使用すると効果的です。
特に近年の高気密・高断熱住宅では、冷暖房費が節約できる反面、部屋の換気をしっかりと行わないとニオイが部屋中にこもってしまいます。
したがって効率の良い換気計画が欠かせません。
現在の住宅では24時間換気が義務付けられていますが、これは主にシックハウス対策なので、必ずしも「ニオイ対策」として有効であるとは限りません。
ニオイを消したい部屋に換気扇を追加する
ニオイは調理や喫煙により発生するものだけでなく、生ごみの臭いや湿気の臭い、カビの臭い、汗の臭い、トイレの臭いなど住まいの中には不快な臭いがたくさんあります。
ニオイがしたら換気をして排出できるように、各部屋に換気扇を設置しておくことをオススメします。
排気口を設置する場所にも注意が必要
効率よく換気を行うためには、空気の出入り口を対角線上に2箇所以上設けておくと良いでしょう。
風の流れができるので、換気効率が格段に良くなります。
明るさに関する失敗

日中でも部屋が暗いと光熱費がかかるだけでなく、健康面でも良くありません。
太陽光の入り方は季節や時間帯で大きく異なるので、日中家にいる時間や、家族ひとりひとりの生活スタイルに合わせて間取りや窓の配置を考えることが必要になります。
昼でも家のなかが暗い
建築基準法では必要最低限の採光を確保するために、必要な窓の大きさが定められていますが、建物の立地条件によっては建築基準法をクリアしていても家の中が暗くなってしまうことがあります。
窓が多すぎて落ち着かない
少しでも部屋を明るくしようと思って窓が多すぎてしまうのは、良くありがちな失敗事例です。
窓を多く設置すると外部からの視線にさらされる可能性が高くなって落ち着かないばかりでなく、家具やテレビなどの配置にも支障をきたすことがあります。
また熱は窓から逃げるので、住まいの断熱性能も低下してしまいます。
失敗しないための4つの対処法
住まいの室内の明るさは窓によってほぼ決まります。
窓には数多くの種類があり、ガラスの種類もたくさんあるので、窓の数や大きさだけでなく、部屋の用途や条件に合わせた窓やガラスの種類を選ぶことが大切です。
部屋に合わせたガラスの種類を選ぶ
窓は部屋の明るさを決定する大きな要因になりますが、大きな窓を設置すると外部からの視線が気になったり、家具の日焼けが気になったりすることがあります。
型板ガラスやすりガラスなどの視線を遮るガラスを採用するなど、部屋に合わせたガラスを選ぶようにしましょう。
天窓や高窓などの設置もおすすめ
外部からの視線を避けて太陽光を効率よく室内に採り入れたい場合には、天窓(トップライト)や高窓が有効です。
明るさの調整が効くスリットシャッター
スリットシャッターを採用すると、シャッターを閉めたままでスリットの開け閉めができ、外からの光や風を採り入れることができるようになります。
強い日差しや視線を遮りながら、明るさの調整が可能です。
目隠しをしたい人にはルーバー面格子も人気
隣家の窓と向かい合わせに窓がある場合など、視線を遮って採光と通風だけを確保したい場合などには、目隠し付きのルーバー面格子が便利です。
ルーバー面格子とは、ブラインドのように角度を調整できるルーバーが付いた面格子で、ルーバーの開け閉めで光と風をコントロールできます。
ルーバーを閉じると外からの視線を完全に遮る目隠しになるので、くもりガラスのようにシルエットが写ることもありません。
収納に関する失敗

収納に関する失敗例は意外とたくさんあるものです。
収納はたくさんあった方が良いのは間違いないのですが、建築できる住宅の面積には限りがあるので、収納を増やせばその分生活スペースが狭くなってしまいます。
一方、部屋の広さを重視するあまり収納が不足してしまうと部屋の中にモノがあふれて、結局生活スペースが狭くなってしまうこともあります。
したがってそのバランスが大切になります。
またせっかく収納を作っても、収納したいものとサイズが合わなかったり、使い勝手が悪くてあまり使われなかったりするケースも少なくありません。
収納計画では、いかに効率よく収納できるようにするのかが成否の分かれ目になります。
収納スペースが足りない
収納の失敗例で最も多いのが収納スペースの不足です。
新築当時は十分な収納量を確保できていたとしても、モノは家族構成の変化や子供の成長、ライフスタイルの変化などに伴って時間の経過とともに少しずつ増えていくものです。
現在のライフスタイルだけでなく将来の暮らしぶりを考えて、どんな収納が必要になるのかをあらかじめ計画しておくことが大切です。
収納スペースが適切な場所にない
収納スペース自体の数や量は足りていても、適材適所に収納スペースがなければ不便さを感じることになります。
また収納は、扉の開く方向や奥行の寸法、仕切りの位置、棚の高さなどによって使い勝手が大きく変わるので、収納したい場所に収納したいモノがきちんと収納できることが大切です。
失敗しないための2つの対処法
収納計画で失敗しないためにはどうすれば良いのでしょうか。
対処の方法は以下の2つです。
適材適所に収納スペースを設置する
リビングで使うものはリビングに、キッチンで使うものはキッチンに、洗面所で使用するものは洗面所に・・・等収納は適材適所に配置することが重要です。
また、収納するモノに合わせて間口や奥行の寸法、棚の高さ、扉の開き勝手などを決める必要があります。
これらを大雑把に決めてしまうと、せっかく収納を設けてもほとんど使用されなかったり、収納内部がデットスペースだらけになって十分な収納量が確保できなかったりしてしまうので注意が必要です。
具体的な生活動線をイメージすることが大切
収納は扉の開閉方式や扉の開き勝手などにより、使い勝手が大きく変わります。
具体的な生活動線や家事動線をイメージして、各部屋にはどんな収納が必要になるのか、収納の扉はどんな種類でどんな開閉方式が良いのか、収納はどちら側から使うのかなどを考えることが大切です。
収納するモノや家事動線に合わせて収納の各種寸法や設置場所などを検討するようにしましょう。
視線に対する失敗

住宅でよくある失敗例が、部屋を明るくしようとするあまりに大きな窓を設置してしまい、道路や隣家から室内が丸見えになってしまうケースです。
プライバシーがない
窓が多いと室内は明るくなりますが、外からの視線が気になって落ち着かなくなってしまうことがあることは先にも述べました。
プライバシーの確保は家の大事な役割なので、プライバシーがない家は良い住まいとはいえません。
また室内の様子が外部からわかるようだと、防犯上も良くありません。
失敗しないための2つの対処法
室内に自然光を上手に採り入れて、なお且つ外部からの視線を防ぐためには先に述べたスリットシャッターやルーバー面格子の他に、植栽などを上手に利用する方法があります。
以下にその他の対処法をご紹介しておきます。
隣家の窓や前面道路の位置を確認しておく
プランの作成時には隣家の窓や前面道路の位置、前面道路との高低差などは必ず確認しておくようにしましょう。
そしてできるだけ隣家の窓の真正面に窓を設けることがないように配慮することが大切です。
時間を変えてマイホームの周辺環境をチェックする
隣家の在宅人数や前面道路の交通量などは時間によって異なると思います。
したがって時間を変えて周辺環境をチェックしてみると良いでしょう。
建物の外部に関する失敗

住まいづくりではつい室内にばかり目が行って、建物の外部については後回しにしがちですが、家づくりの失敗は建物の内部ばかりではありません。
道路と敷地に高低差があるのにスロープがないので不便、バルコニーに室外機を置いたら洗濯物を干すスペースが足りなくなった、駐車場に屋根がなくて不便、などといったケースが比較的多いようです。
駐車スペースに車を出し入れしづらい
駐車場の問題は比較的多くの家が抱えています。
特に車の出し入れに支障が多いとストレスになるので、駐車スペースはできる限り広めに確保しておくことをオススメします。
また道路の電柱やガードレールなどは申請すれば撤去してもらうことも可能なので、事前に管理者に確認しておくと良いでしょう。
勝手口が狭すぎる
勝手口があるとゴミ出しなどに便利ですが、狭すぎてあまり使われていないケースも多い様です。
勝手口ドアの幅は60cm程度が一般的ですが、その寸法だと荷物を持って出入りするのに不便です。
狭すぎる勝手口は無駄になってしまうので注意が必要です。
ウッドデッキを作ったがほとんど使用しない
以前からあこがれていたウッドデッキを作ったものの、ほとんど使われていないといったケースが時々あります。
ウッドデッキはメンテナンスにもお金や手間がかかるので、使わなければ無駄な費用がかかるだけになってしまいます。
失敗しないための対処法
庭がある一戸建の場合にはついあれもこれもと欲しくなって、結局作ってもほとんど使わなかったり、どれも中途半端にお金をかけたために今ひとつ使い勝手が悪かったりといったことになりがちです。
こうした失敗を防ぐためには、屋外のスペースにも初めからしっかりと目を向け、費用をバランスよく配分することが重要になります。
優先度の高いものをしっかりと見極める
広さに限りのある土地を有効に活用するためには、要望に優先順位を付けて優先度の高いものをしっかりと見極めることが大切です。
温度に関する失敗

近年の住宅は高気密・高断熱化に伴って、以前の住宅と比べて比較的一年中快適に過ごせるようになりました。
しかし大きな吹き抜け空間やリビング階段、広々としたリビングルームなどの開放的な間取りを採用することで、冷暖房が効きにくくなって暑さ・寒さの原因になってしまうケースが少なくありません。
「夏暑く冬寒い」過ごしにくい家
夏暑く冬寒い家になる原因には、窓が大きくて外気の影響を受けやすい、エアコンが部屋の隅々まで効かずに室内に温度差が生じてしまう、冷暖房器具が適切な位置に設置されていない、エアコンの熱が吹き抜けを通して上階に逃げるなどがあります。
これらの要因に対して適切な対策を講じることが必要です。
失敗しないための対処法
夏の暑さ、冬の寒さを解消するためには、日当たりや熱の出入り、空気の流れに配慮した家づくりを行う必要があります。
床暖房を設置したり、天井にシーリングファンを設けたりして熱が部屋の上部に逃げないようにする、断熱性の高いサッシやガラスを採用する、屋根に遮熱対策を行うなどが非常に有効です。
また大空間の部屋がある場合には、必要に応じて部屋を仕切れるようにしておくこともオススメです。
断熱性能や気密性能が高い家を建てる
各住宅メーカーでは、それぞれ断熱性能・気密性能が異なる家を販売しています。
できるだけ断熱・気密性能が高い家を選ぶことで、一年中快適に過ごす事ができるようになります。
しかし住まいの断熱性能は、施工の良し悪しで大きく変わってしまいます。
どんな住宅会社に依頼してもお金さえ払えば断熱性・気密性の高い住宅を建ててもらえるわけではありません。
断熱材に隙間が多かったり、入れ忘れがあったりすると、住まいの断熱性能は著しく低下してしまいます。
したがって信頼できる住宅会社に依頼することが重要になります。
音に関する失敗

戸建住宅ではマンションなどの集合住宅と異なり音の問題は軽視しがちですが、周囲が静かになる夜間になると、意外と家の中での生活音が気になるものです。
夜間のことまで考えて、音対策をしっかりと行っておくと安心です。
音が気になって落ち着いて過ごせない
階上からの足音やトイレ・風呂の排水音、テレビやラジオの音など家の中では様々な音が発生します。
また隣家のエアコン室外機や電気温水器などからの機械音、前面道路からの騒音など屋外の音が気になる場合もあります。
日中は気にならない小さな音でも、夜間になると気になって仕方がないといったケースも少なくありません。
失敗しないための対処法
屋外からの騒音対策はしっかりと行ったものの、家の中の生活音への対策は案外忘れがちになるものです。
生活スタイルや活動時間が異なる家族がいたり、小さな子供がいたりする場合には音対策が必要になります。
部屋の配置に工夫する
家の中での生活音の問題は本格的な防音工事を行わなくても、部屋の配置を工夫することである程度解決することができます。
あらかじめ音の発生源をピックアップしておき、そこからリビングや寝室との距離を置いて対策を講じます。
また、階上からの足音を解消するためには、2階床の防音対策を行います。
トイレや風呂の排水管に遮音材を巻くのも有効です。
外からの騒音には断熱性能や気密性能を高める
外部からの騒音対策には、住まいの断熱性能や気密性能を高めると効果があります。
また音はサッシなどの開口部から侵入するので、外部の騒音が大きい場合には、二重サッシや内窓の設置が有効です。
【Q&A】家づくりで失敗してしまった時はどうすればいい?

Q:家づくりで失敗しました。どうすれば良いのでしょうか?
A:家づくりではどんなに事前に注意しても、実際に建てて住んでみないと本当の住み心地や暮らしやすさはわからないものです。
たとえ失敗してしまったとしても、大きな欠陥や致命的なミスでもない限りリフォームで改善することが可能なので、あまり悲観的になり過ぎないことが大切です。
また全て完璧を目指すとなると、些細な点も目に付くようになって、工期が長くかかったり、建築費がかさんでしまったりする要因になり、何よりも精神的に良くありません。
細かな問題であれば後からリフォームで対応できると割り切って考えることも必要です。
まとめ
全てに渡って心から満足できる家を建てたことがある人は、どれくらいいるのでしょうか。
そんな人を探すのが極めて難しいほど失敗するリスクがたくさんあるのが家づくりです。
家づくりの専門職でもない限り、家を建てる機会は一生のうち一度か二度しかないことがほとんどでしょう。
しかし、小さな失敗であれば笑って済ますことができるものの、致命的な失敗は絶対に避けなければなりません。
そんな時に参考になるのが、実際に家づくりを経験した人の失敗例です。
本記事では、家づくりでよくある失敗例を数多くご紹介しました。
これを読んで、どのようにすれば失敗するリスクを回避することができるのかの参考にしていただけたら幸いです。



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