ようやく手に入れた夢のマイホームで、後悔するのは絶対に嫌ですよね。
「こんなはずじゃなかった。」
「買ってから後悔しています。」
このように住まい選びで失敗してしまう人は絶えることがありません。
みんな慎重に住まい選びをしているのに、なぜこうなってしまうのでしょうか。
それは絶対に押さえておくべきポイントを見逃しているからなんです。
こちらでは建売住宅を買う時に必ず押さえる4つのポイントを説明します。
もくじ
知らずに買うと後悔するかも?建売住宅を買う前にまず押さえておきたい4つのポイント

失敗した、後悔した人に多いパターンが「資金的な問題」と「住んでからのギャップ」です。
「住宅ローンの返済が思っていたよりもつらい。」
「住んでみたら生活しづらくて、引っ越したい。」
せっかくの新生活、楽しく快適に過ごしたいですよね。
このようになってしまう原因には資金計画の甘さと将来の実生活をイメージできていないことがあげられます。
こちらでそうならないために押さえるべきポイントを4つお伝えします。
建売住宅の販売価格に含まれるもの・含まれないものを確認する
建売住宅は本体価格だけを支払えば終わりではありません。
諸費用やオプション工事費用といったその他の費用が必要となってきます。
そこで確認しておきたいのは何が販売価格に含まれていて、何が含まれていないかです。
確認する費用は以下の通りです。
- 建築確認申請手数料 40万円~50万円
- 水道引込工事費用 20万円~30万円
- 外構費用 50万円~200万円
- 地盤調査費・地盤改良費 50万円~150万円
- オプション工事費用 50万円~100万円
これらの費用は本体価格に既に含まれている場合と、別途支払いが生じる場合と2パターンがあります。
特に外構やオプション工事についてはどこまで工事がされて完成なのかをよく確認しておきましょう。
本体価格に何も含まれていない場合はそれだけで100万円~300万円程追加の出費になります。
本体価格の安い物件の場合だとこういった費用が含まれておらず、結局全部合わせると割高になったなんてケースもよくあるんです。
何が本体価格に含まれているのかよく確認しましょう。
マイホームに求めるポイントに優先順位をつける
「思っていたのと違う。」
「実際住んでみたら不便だった。」
このような失敗をしてしまう人に多いのが、マイホームに求めていたものを見失ってしまったケースです。
- マイホームに求めるものを決める
- その中で何を一番重視したいのか、優先順位をつける
- 優先順位に沿って物件を決める
夢のマイホームを探すうえで次々と理想が膨らむのはいいことです。
しかし理想が膨らみすぎるとあれもこれも欲しくなってしまい、結果として本当に探していた家を見失ってしまいます。
例えば本当は通勤や通学といった利便性を求めていたのに、広い家と庭に心を奪われて駅から離れた住まいを選んでしまうことがあります。
このような場合、住んでからすぐに生活の不便さに気が付き、後悔してしまうことは明らかです。
マイホームに求めるものに「優先順位」をしっかり決めて、他のことには惑わされずに住まいを探すことが一番大切です。
中長期的な資金計画を立てる
短期的ではなく、将来も見据えた中での資金計画を立てることも重要です。
そうしないと「住宅ローンの返済苦」や「もしもの時の備えが全くない」なんてことになります。
特に住宅ローンの返済はこれから20年~30年近く続くものです。
今は負担にならなくても、お子さんが成長するにつれて教育費が右肩あがりに増えていきます。
将来のライフプランをよく考えて、中長期的な資金計画をたてるようにしましょう。
そのために必要なのがいくら現金を使っていくら住宅ローンを借り入れするのか慎重に決めることです。
そのためのコツをこちらで説明していきます。
建売住宅を購入するのに頭金はいくら必要?
「頭金っていくら必要なの?」
「頭金って絶対必要なんでしょ?」
建売住宅を購入するには頭金が必要と思っている人も多いですよね。
しかし実際には頭金はゼロでも購入することができます。
- 頭金とは物件価格のうち現金で払う部分のこと
- 全て住宅ローンで支払うことも可能
頭金とは物件価格のうち現金で支払いをする金額のことを指します。
しかし今は住宅ローンで全ての金額を支払うことができるので、頭金ゼロでも建売住宅は買えます。
フルローンで住宅を購入しても現金は必ず必要
「頭金が必要ないなら、現金なくても買えるんだね。」
頭金がないと現金が不要と思うかたも多くいますが、それは違います。
契約上どうしても現金が必要な場面があるんです。
- 不動産売買契約時に支払う手付金は必ず現金
- 不動産売買契約書に貼る印紙購入には現金が必要
契約時に買主が売主に支払う「手付金」には必ず現金が必要となります。
手付金についての説明は以下のとおりです。
- 契約時に買主から売主に現金で支払われるお金
- 売主と買主はそれぞれこの手付金を使って契約を解除できる
- 物件価格の1割~2割が相場
手付金は契約後に契約を解除したいときに使うことができます。
買主が契約を解除したい場合は、売主に渡した手付金を放棄することで解除できます。
売主が解除する場合はもらっていた手付金を買主に返還し、同額を追加で買主に支払うことで契約を解除できるんです。
その他にも売買契約上色々な意味を持つ手付金は、不動産契約上必ず必要なお金です。
金額に定めはないですが、物件価格の1割~2割が相場となっています。
契約書に貼る印紙は契約金額によって変わりますが、通常1万円の場合が多いです。
現金でもっていくか、自分で印紙を買って用意するかは不動産屋によく確認しましょう。
注意したいのが、手付金を用意できないからといって消費者金融などで借り入れをしてはいけません。
それが影響して住宅ローンが組めなくなってしまう可能性もあります。
年収から月々のローン返済可能額を考える
住宅ローンの返済が苦しくなる人に多いのが、審査で承認が下りた分まるまる借り入れしてしまうケースです。
- 借入限度額いっぱいで借り入れするのはNG
- 欲しい物件の金額からではなく、月々の返済額から借り入れ金額を決める
金融機関の審査はあくまでデータ上での返済比率にもとづいています。
そのため個々の生活費やその他の出費などは把握していません。
つまり住宅ローンの返済に追われ、苦しい生活になる可能性も高くなります。
住宅ローンで大事なのは無理のない返済計画です。
ほしい物件の金額から住宅ローンを決めるのではなく、実際の生活にもとづいた返済金額から借り入れ金額を決めるほうが失敗がありません。
修繕費や火災保険料などランニングコストがいくらかかるか把握しておく
建売住宅は購入して入居したら全ての費用が終わるわけではありません。
その後のランニングコストを考えておかないと、後々の出費で資金が足りなくなってしまうこともあります。
- 火災保険料が将来にわたっていくらかかるのか把握
- メンテナンス費用がいつ頃、そしてどのくらいかかるか把握しておく
- 4年目以降の固定資産税も理解しておく
火災保険や地震保険は生涯にわたって必要なコストです。
内容にもよりますが年間として3万円~5万円程かかることを把握しておきましょう。
また、大事なのがメンテナンスを必要な時期に行っておくことです。
建売住宅はメンテナンス次第で住める年数が大幅に変わってきます。
例えば30年間でメンテナンス費は400万円~500万円程かかる計算です。
主なメンテナンス時期は5年~10年なので、その都度50万円~100万円のメンテナンス費を用意しておくといいでしょう。
毎年必要な固定資産税ですが、3年目と4年目では金額が大きく変わります。
新築住宅は3年間軽減措置があるため、4年目以降と大きな差が出るからです。
この建売住宅は買っても大丈夫?失敗しない優良物件の見極め方

「建売住宅って欠陥とかないか心配。」
「安全な家に住みたいけど、どうやって見分ければいいの?」
夢のマイホーム、欠陥住宅や不具合で悩みたくないですよね。
建売住宅の中には欠陥があるものや、質のよくないものが紛れているのも事実です。
そのためその中から優良物件を自分で見極めなければいけません。
こちらでは建売住宅を見極めるポイントをお伝えします。
完成している建売住宅の内覧チェックポイント
建売住宅の内覧時に、あらかじめ見るポイントを決めておきましょう。
ただなんとなく内覧してしまうと重要な部分を見落とし、入居後に後悔することになってしまいます。
内覧時のチェックポイントは大きく分けて三つです。
- 屋外
- 屋内
- 全体
屋外のチェックポイントはこちらです。
- 外壁、基礎等の外回り
- フェンスや塀などの外構
- 玄関、玄関ポーチ
- バルコニー
外壁や基礎、バルコニーはひび割れがないかどうかを確認しておきましょう。
ひび割れから雨水が侵入し、後々雨漏りを引き起こしてしまうかもしれません。
また、フェンスや塀は昔からあるものをそのまま使っている場合もあります。
ぐらつき等がないかよく確認しておきましょう。
玄関もタイルが剥がれていたり、浮いていると破損の原因になりますので確認しておきましょう。
屋内のチェックポイントはこちらです。
- キッチン、浴室、洗面所等の水回りは使い勝手がいいか
- 床や扉、玄関や窓などの内装部分に不具合がないか
- 雨戸や網戸、シャッターなどの設備は正常に動くか
- 床下や屋根裏の点検口から見えない部分をチェック
一番大事なのは水回りの確認です。
生活や家事の中心となる水回りは、使い勝手がいいかどうかを中心にチェックしましょう。
内装部分についても傷やすきま、建具の不具合等ないか開け閉めして確認するほうがいいです。
雨戸や網戸、シャッター等の設備の必ず一度は動かして動作を確認しましょう。
忘れがちなのが点検口の確認です。
屋根裏か床下の点検口を開けると目に見えない部分を確認することができます。
屋根裏を見たら柱が腐敗していたり、床下をのぞくとタバコの吸い殻やゴミが大量にあったなんてケースもあります。
点検口をのぞくことで施工の品質が確認できるんです。
全体のチェックポイントはこちらです。
- 傷や汚れ、ひび等がないか確認
- 家具や家電がおけるかどうか寸法の確認
意外と見落としがちなのが寸法をよく図っていないことです。
せっかく新居用に大型の冷蔵庫やソファを買ったけど、寸法が合わずおけないなんて事態もあります。
そうならないようしっかり寸法を測り、準備しておきましょう。
未完成物件なら直接工事現場に足を運んでチェックする
未完成物件であれば工事現場を事前に確認しておくことができます。
現場での確認事項はこちらです。
- 現場は整理整頓されているか
- 監理者は工程をきちんと把握しているか
現場が整理整頓されていないと、施工品質がよくない可能性があります。
作業の終わる夕方頃に見にいけば、現場がきれいに片付いているかどうか確認することができます。
また、現場の監理者が工事を統率していないこともあるんです。
そうすると施工がきちんとされない可能性もあります。
現場で監理者に、今のスケジュールと完成予定を確認してみてください。
専門用語はわからなくても、その対応で判断することができます。
周辺環境は必ず昼・夜確認する
「昼はにぎやかだけど、夜はとても暗くて子供を歩かせるのはちょっと。」
「昼間は静かだったのに、夜は交通量が多くて騒音がすごい。」
このように昼と夜でその雰囲気が一変してしまう場所もあります。
そうすると「こんなはずじゃなかったのに。」と後悔してしまいますよね。
- 周辺環境は必ず昼と夜、違う時間帯で確認する
- 実生活にもとづいて通勤や通学路の安全性も見ておく
周辺環境を見るときに大事なのが実生活をイメージすることです。
通勤や通学をイメージしながら、危険な場所はないかも確認しておきましょう。
将来的な売却を考えるなら資産価値のある物件を選ぶ
将来売却する時を考えるのであれば、あらかじめ資産価値のある物件を選ぶようにしましょう。
「今から買うのに、もう売る時を考えるの?」
「資産価値って物件によってそんなに変わるものなの?」
購入時に資産価値を考えたか、考えていないかで将来売る時に1,000万円以上の差がでることもあります。
住まいを売却した人の声で多くあがるのが「もっと資産価値のある物件を買っておけばよかった」という後悔です。
なぜ将来の売却時を考えておいたほうがいいのか、そして将来の資産価値が何で決まるのかをこちらで説明します。
- ライフスタイルは大きく変わっており、誰しもが将来家を売却する可能性を持っている
- 資産価値は立地と品質で決まる
- 建売住宅は資産価値が残りやすい
昔は一つの家に家族全員が住み、子供が成長したら子供夫婦も一緒に住むような時代でした。
しかし今は同居せずに近居という形をとったり、親御さんは別々に住んだりするほうが一般的になってきました。
そのため将来的に今の住まいを売却し、子供夫婦の近くに引っ越しや老人ホーム、サ高住などに移り住む可能性も十分にあります。
その時に資産価値のない物件だと当初の3分の1の値段でも売れず、引っ越し資金や入居資金にならないかもしれないのです。
では資産価値は何で決まるかというと、物件の「立地」と「品質」です。
駅や交通機関が近く、利便性のある土地は資産価値が残りやすい傾向にあります。
また、住宅性能評価を取得している物件等建物の品質が高い物件も同じく資産価値として長く残ります
建売住宅はもともと建物のコストを下げているため、その分土地の価値の比重が大きいんです。
通常中古戸建てとして売却する場合、土地の代金と建物の評価を合わせた金額で売ることになります。
そしてこの建物の評価は年々下がっていき、一般的には20年以上するとほぼ価値がなくなってしまうんです。
しかし建売住宅はもともと建物の金額コストが安いため、本体価格における土地の比重が高いので土地評価分で資産価値が残りやすいです。
将来の資産価値を考えておくか、考えないかで今後の人生における豊かさが変わってきます。
しっかりと見極めて物件を選ぶようにしましょう。
建売住宅はどこの業者から買う?売主・仲介業者を賢く選ぶコツ

建売住宅は売主から直接買うか、それとも仲介業者を通して買うか選ぶことができます。
「仲介業者を通すと仲介手数料がかかるから、頼みたくない。」
このように手数料を安く抑えたいという理由だけで、売主から直接買うのは少しリスクがあります。
売主から直接買うことによって十分なサービスが受けられないことや、契約が不利になってしまうケースなどが実際にあるからです。
ではどちらから買うのがいいのか、こちらで説明します。
売主・仲介業者どちらから買うのがお得?仲介手数料って何?
仲介業者に頼むときに気になるのがおそらく「仲介手数料」だと思います。
ではそもそも仲介手数料とは何の費用なのでしょうか。
- 仲介業者は物件の内覧から契約、住宅ローンに決済と全てのサポートをしてくれる
- サポートの対価として支払うのが仲介手数料
- 仲介手数料の相場は物件価格の3%+6万円に消費税をかけた金額
- 仲介業者が間にいないと、売主と直接やりとりすることになり不利になる場合も
仲介手数料とは、仲介業者がしてくれるサービスに対する対価の費用です。
物件価格が3,000万円の場合、おおよそ105万円程かかります。
どうしても費用を抑えたいという方は売主から直接買うこともできますが、相手は不動産のプロです。
そのため不動産知識がない一般の方だと、売主有利な契約となってしまう可能性もありますし、十分なサービスを受けられないケースもあります。
住宅ローンの中で諸費用として含めることもできますので、不動産知識や経験があって自信のある方以外は仲介業者に依頼したほうが安全です。
アフターサービスの内容・期間を確認する
入居してからの不具合や欠陥に対して助けになるのが「アフターサービス」です。
アフターサービスがないと、入居後に雨漏れが生じたり、柱や屋根に腐食が見つかった場合にすべて自費で工事することになってしまい数百万円の出費となってしまいます。
契約前に何がアフターサービスに含まれて、いつまで保証がつくのかをよく確認しておきましょう。
物件の値引き交渉は購入申し込み前までに行う
「何とか値引き交渉を成功させたい。」
「できるだけ安くなるよう交渉したい。」
このように値引き交渉を考えている方も多くいますよね。
値引き交渉をするときはタイミングがとても重要なんです。
- 値引き交渉を行うなら購入申し込み前までに
- 販売したばかりの物件は難しい
- 明確な交渉金額を提示すること
購入申込書を書いて、話が進んだあとに値引き交渉をしようとする人をみかけますが、それはNGです。
なぜなら購入申込書は「記入した金額で買いたいです」という意思表示です。
そのため売主もその条件であれば話を進めるということで承諾をしています。
そのため話が進んで契約直前に値引き交渉をしようとしても、受け付けてもらえないですし、最悪の場合は契約自体破棄となってしまう可能性もあります。
また、販売したての物件での値引き交渉は非常に難しいと考えておきましょう。
新しい物件は買い手がたくさんいるため、金額を下げなくても他の買い手がみつかるからです。
売り出してから期間が経っている物件や、業者の決算期などは売主側も「売りたい」気持ちが強いので交渉がうまく成立する可能性が高くなります。
注意したいのが、交渉する際に「いくらまで下がりますか?」と聞かないことです。
売主は高く売りたいので、できることなら金額を下げたくはありません。
さらに買うかどうかもわからない人に金額交渉をしている暇もありません。
交渉する際には「○○万円なら買います。」と買う意思表示とともに金額交渉をしましょう。
物件の契約では保障内容・重要事項説明を特にチェックする
契約時に行われる重要事項説明には契約における大事なことが全て詰め込まれています。
しかし膨大な量の説明の中からそのすべてを理解するのは、なかなか難しいことです。
そこで契約時、重要事項説明時において特に押さえておくべきポイントはこちらです。
- 建物や設備についての保障内容をよく確認
- 契約の解除や違反などについてよく見ておく
- 住宅ローンの項目は要チェック
建物や設備に不具合や欠陥があった場合、いつまでなら保障されるのかをよく確認しておきましょう。
これが短いと、もし不具合などがあっても期間超えのため自費で支払うことになってしまいます。
また、契約をいつまでであれば解除できるか、どういうときに契約が白紙となるのかもよく確認しておきましょう。
一番重要となるのが住宅ローンに関する項目のところです。
通常住宅ローンを利用する場合は「ローン特約」という特約が付けられます。
- 住宅ローンを借り入れできなかった場合、無償で契約を破棄できる
- ただし期間が決まっており、その期間内でないと無効となる
- 記載した金融機関で必ず審査を通さなければいけない
住宅ローンを利用する場合、契約後に出した審査がおりなくてもそのまま買わないといけないのでしょうか。
そんな時のためにあるのがこのローン特約です。
指定した期間内に住宅ローン審査が通らなかった場合、支払った手付金も元に戻り、契約を白紙に戻すことができます。
しかし注意点は期間と審査を出す金融機関が決まっていることです。
例えば住宅ローン審査手続きを後回しにして期間を超えてしまった場合や、記載した金融機関以外の金融機関でしか審査を出さず、承認が下りなかった場合は適用されません。
大事なのはいつまでにどの金融機関で審査を通さなければならないかを確認しておくことです。
買主に対する態度や姿勢に違和感を持ったら違う業者に変えるのもアリ
「なんだか質問してもはぐらかされるし、不安だな。」
「曖昧だしなんだか信用できないな。」
仲介業者に対してこのように感じた場合、他の業者に変えるのも全然大丈夫です。
基本的にどの仲介業者に頼んでも、同じ物件を契約することができます。
せっかく仲介手数料を払うなら、安心して快適なサービスを受けられる業者を選びましょう。
少しでも違和感があったら、別の仲介業者に頼んで契約を進めましょう。
そもそも建売住宅ってどういうもの?知っておきたい基礎知識

建売住宅の特徴をよく理解したうえで、住まい選びの候補にしましょう。
「建売住宅は安いから不安だな。」
「注文住宅のほうが高いけどなんでも自由にできるんじゃない?」
このように建売住宅に対して「安い」というイメージだけしかない方も実際多いですよね。
しかし建売住宅には安さ以外にもたくさんのメリットがあり、注文住宅ではなく建売住宅を選ぶべき人って実は多いんです。
こちらで建売住宅の特徴をよくつかんで、住まい選びの参考にしていきましょう。
建売住宅・分譲住宅・注文住宅の特徴
「建売や分譲住宅、注文住宅、種類がいっぱいあってわからない。」
一戸建てといっても種類がたくさんあって、それぞれ何が違うのかわからないですよね。
こちらでは建売住宅と分譲住宅、そして注文住宅の違いをこちらで説明します。
建売住宅の特徴
- 金額が安い
- 入居まで時間がかからない
- 完成物件を見て選べる
- 将来的に売却しやすい
分譲住宅の特徴
- 広い土地に一斉に建てられているので、周辺環境が整っている
- 同じようなグレードの人が周りに住むため、近隣住民となじみやすい
注文住宅の特徴
- 自由な間取り、デザインにできる
- 高機能、高性能の設備を取付けられる
- 好きな施工業者、ハウスメーカーを選べる
分譲住宅は建築済みの物件を売る場合もありますし、建売住宅も大型分譲地で売ることもあるので、分譲住宅と建売住宅はほぼ同じ意味でとらえても問題ないでしょう。
以前は価格をとにかく抑えたい人が建売住宅を買う傾向にありました。
しかし今では建売住宅の品質も高くなってきたため、ローコスト住宅よりも品質が高く、より多くの人から選ばれるようになっています。
建売住宅のメリット・デメリットを理解しよう
建売住宅のメリットはこちらです。
- 金額が安いのでその分生活が豊かに
- 完成物件の場合すぐに入居できる
- 将来的に売却しやすい
- 完成物件の場合、イメージとのギャップがない
- 周辺環境が整っている
建売住宅は土地や部材の一括仕入れをし、建築コストを抑えているため金額が安くなっています。
そのため借り入れする住宅ローン金額を減らし、月々の返済負担を抑えることができるんです。
月々の返済負担が少ないと、余裕のある豊かな生活ができますね。
また、完成済み物件はすぐに入居できますし、実際の建物を見て選ぶことができるのでイメージとのギャップがありません。
そもそも多くの人に「売れる」住宅が建てられているので、将来的に売る時も買い手がみつかりやすいんです。
大型分譲地の場合はまるごと区画ごと工事が行われますので、道路や街並みがきれいに整います。
まわりもグレードが同じような人が住むため、お子さん同士も仲良くなりやすいです。
建売住宅のデメリットはこちらです。
- 完成済みの場合は建築途中が見られない
- 間取りやデザインの幅が狭い
完成済み物件の場合は途中の工事がみられません。
しかしその場合はホームインスペクションといって、専門業者が建物の隅々まで検査するというサービスを利用して調査もできます。
間取りについても、最近では間取り変更プランを設けている業者もありますし、完成後にリフォームで間取りを変更する人も増えています。
建売住宅vs注文住宅、どっちが住みやすい?
「建売住宅か注文住宅か、どっちがいいか迷っている。」
「住みやすいのはやっぱり注文住宅なのかな?」
建売住宅と注文住宅で迷われる方は多いですよね。
では実際のところどちらのほうが住みやすいのでしょうか。
- 建売住宅の間取りは万人に住みやすくつくられている
- 注文住宅は案外自由がきかないことも
- 注文住宅では理想と現実のギャップが生まれることも
建売住宅は万人に売れるよう、万人に住みやすい設計がされています。
注文住宅はもちろんデザインや間取りの選択肢は多いんですが、結局実生活を考えてプランを立てていくと建売住宅と同じような間取りになることが多いです。
また、自由設計とはいえあらかじめ水回りの位置や玄関の位置など、すでに決まっている部分も多くあります。
そのため全てがまるまる自由というわけでもありません。
注文住宅に多いのが、完成後の内覧でイメージとのギャップがあるケースです。
理想や夢のプランと現実で違いがあった時のショックはかなり大きく、後悔する人は意外と多かったりします。
デザインや間取りに強いこだわりがある方には注文住宅がおすすめです。
しかし住みやすいのは総じて建売住宅なのではないでしょうか。
建売住宅がおすすめな人はこんな人
建売住宅はこんな人におすすめです。
- できるだけ予算をおさえて住宅を購入したい人
- 将来的に住居の売却を考えている人
お子さんがいる方はこれから教育費用がどんどんかかってきます。
そういった時に手元に現金を残しておきたいですよね。
購入時の予算を抑えることができれば、万が一の時に備えて貯蓄を残しておくことができます。
また、借入金額を抑えることで月々の返済金額も低くなり、余裕のある生活ができますね。
将来的に売却を考えるのであれば、注文住宅よりも建売住宅のほうが売りやすいです。
注文住宅はあくまで居住者の好みが強く反映されている住宅です。
そのため万人に住みやすく建てられている建売住宅のほうが売りやすくなっています。
建売住宅を購入する際に物件以外にかかるお金

建売住宅を購入する時に大事なのが資金計画です。
「本体価格だけかと思ったら以外と諸費用が高かった。」
「オプション工事の費用を全然考えていなかった。」
このように建売住宅の本体価格以外にかかる費用をよく知らないかたも多いです。
資金計画で失敗しないためにも、物件以外にかかる費用を全て把握しておきましょう。
土地・建物以外にかかる諸費用の内訳
建売住宅購入時にかかる諸費用は以下の通りです。
- 登記関係費用 30万円~40万円
- 住宅ローンに関する費用 60万円~70万円
- 保険や税金に関する費用 30万円~40万円
- 不動産売買契約に関する費用 60万円~70万円
- オプション工事費用 50万円~200万円
建売住宅の諸費用として考えておきたいのが物件価格の5%~8%です。
つまり3,000万円の物件であれば3,200万円~3,300万円程の予算が必要となります。
住宅ローンの借り入れ金額を考える際にはよく注意して、資金がショートしないようにしましょう。
建売住宅を購入した後にかかるお金
- 引っ越し費用や原状回復費用 10万円~20万円
- 引っ越しの際のあいさつ回り 1件あたり500円~1,000円
- 新居用の家具や家電購入費用 50万円~100万円
- 固定資産税 10万円前後
購入した後にもかかる費用があるので、忘れずに資金計画に組み込むようにしましょう。
引っ越しは時期や業者によって大きく金額が変わるので、必ず複数社に見積もりをとるのがコツです。
また、引っ越しの際の挨拶回りは両隣はもちろん、道路向いや裏側のお宅も忘れずに行っておきましょう。
建売住宅を買う際の注意ポイント

建売住宅を買う際に気を付けるポイントは以下の通りです。
- 実生活をイメージしながら、品質のいい物件の見極め
- 費用をすべて把握し、無理のない資金計画をたてる
買ってから後悔する人のほとんどが、住む前と住んだ後のギャップに後悔しています。
そうならないためにも買う前に実生活をイメージしながら物件を選ぶことが大切です。
また、建売住宅を買うときには諸費用や入居後の費用など物件価格以外でも様々な費用がかかります。
こういった費用を踏まえて、無理のない資金計画を立てることで将来的に豊かな暮らしが実現できます。
まとめ
夢の新築一戸建て、住んでから後悔なんて絶対にしたくないですよね。
しっかりと押さえるべきポイントをチェックすることで、買ってからの後悔をなくすことができます。
物件の見極めとしっかりとした資金計画で、後悔のない住まい選びをしましょう。



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