聞いたことはあるけど詳しくは知らない…。
という方、結構多いです。
新築する際に行われる「地鎮祭」のこと。
一般的に住宅建築の工事前に行われる儀式なのですが、そもそもどういう意味があるのか知らない方も多いですよね。
「地鎮祭って何?」
「絶対にやらなきゃいけないの?」
「流れが分からなくて不安。」
などなど。
地鎮祭で気になる疑問を解決していきたいと思います!
ポイントは以下の9つ。
- 地鎮祭とは?
- 地鎮祭の流れ
- 地鎮祭にかかる費用や相場
- 地鎮祭で必要な物や服装
- 地鎮祭に適した日程や所要時間
- 地鎮祭のマナーや作法
- 地鎮祭は宗教と関係がある?
- 地鎮祭は「やらない」が最近の傾向。
- 地鎮祭のお酒おすすめ7選
それでは早速みていきましょう!
もくじ
- 1 地鎮祭とは?
- 2 地鎮祭の流れ ~15のステップ
- 2.1 【STEP1】地鎮祭の予約
- 2.2 【STEP2】手水の儀
- 2.3 【STEP3】開式
- 2.4 【STEP4】修跋の儀(しゅうばつのぎ)
- 2.5 【STEP5】降神の儀(こうしんのぎ)
- 2.6 【STEP6】献饌の儀(けんせんのぎ)
- 2.7 【STEP7】祝詞奏上(のりとそうじょう)
- 2.8 【STEP8】清祓の儀(きよはらいのぎ・せいばつのぎ)
- 2.9 【STEP9】地鎮の儀(じちんのぎ)
- 2.10 【STEP10】玉串奉奠(たまぐしほうてん)
- 2.11 【STEP11】撤饌の儀(てっせんのぎ)
- 2.12 【STEP12】昇神の儀(しょうじんのぎ)
- 2.13 【STEP13】閉式(へいしき)
- 2.14 【STEP14】神酒拝戴(しんしゅはいたい)
- 2.15 【STEP15】近所へ挨拶回り
- 3 地鎮祭にかかる費用はいくら?
- 4 地鎮祭で必要な物や服装は?
- 5 地鎮祭はいつやるべき?日程や所要時間
- 6 地鎮祭のマナーや作法
- 7 地鎮祭は宗教と関係がある?
- 8 地鎮祭は「やらない」が最近の傾向。
- 9 地鎮祭のお酒おすすめ7選
- 10 まとめ
地鎮祭とは?

地鎮祭とは、工事の無事や家の繁栄を祈る儀式のこと。
土地の神様に挨拶をする(鎮める)意味もあります。
地域によって呼び方が異なり、「安全祈願祭」「地祝い」「地祭り」「土祭り」「鎮地祭」などと言われることもあります。
公共建築などでは「起工式」と呼ばれるのが一般的ですね。
このように呼ばれ方は様々ですが意味合いは同じで、日本で古くから伝わる慣わしの一つなのです。
地鎮祭には2つのパターンがあります。
地鎮祭を行う2つの方法
・正式地鎮祭
・略式セルフ地鎮祭
一つは正式な手順に従って行う伝統的な地鎮祭。
家を建てる土地に神主を招いて、安全祈願をしてもらいます。
もう一つは正式な地鎮祭を簡易的にしたもので、神主ではなく自分達が主体となって執り行うため「セルフ地鎮祭」と呼ばれています。
まず、この2つのどちらの方法にするのかを決める必要があります。
簡単に言うと、「現地」か「略式」かということ。
地鎮祭の起源は西暦690年で、以来長い間伝統的な儀式として受け継がれてきました。
しかし、日本古来の地鎮祭は時間とお金を要するため、最近では略式のセルフ地鎮祭を行う人が増えているんだそう。
また地鎮祭そのものを行わないケースも少なくはありません。
地鎮祭をする方もしない方も、本来の地鎮祭がどのような意味を持つのかを知ることで、地鎮祭に対しての捉え方が変わってくるかもしれません。
そこで、次では地鎮祭の流れを紹介していきます!
地鎮祭には15のステップがあります。
それぞれに意味があるので、ひとつずつ簡単に説明していきますね。
地鎮祭の流れ ~15のステップ

地鎮祭の流れは以下の通り。
- 地鎮祭の予約
- 手水の儀
- 開式
- 修跋の儀
- 降神の儀
- 献饌の儀
- 祝詞奏上
- 清祓の儀
- 地鎮の儀
- 玉串奉奠
- 撤饌の儀
- 昇神の儀
- 閉式
- 神酒拝戴
- 近所へ挨拶回り
【STEP1】地鎮祭の予約
まず事前準備として、地鎮祭の予約をしておいてください。
ハウスメーカーに依頼する場合は、神主の手配や日程調整をまとめてしてくれるのですが、そうでない場合は自分達で予約をしなければいけません。
地域の守り神である氏神様が祀られている神社や、その土地で地鎮祭を引き受けている神社をネット等で探して予約をしておきましょう。
地鎮祭を行う2~3週間前には予約しておくと良いですね。
いよいよ地鎮祭当日となれば、以下の通りに式を進めていくことになります。
【STEP2】手水の儀
式場内に入る前に手水をして身を清めます。
地鎮祭は神聖な儀式なので、必ずお清めをしてから行うのが礼儀です。
神社で手水をしてから参拝するのと同じですね。
【STEP3】開式
次に開式の辞。
当日は神主や施主など、式に参加する人の配置が決められています。
配置通りの位置についたところで、神主が挨拶を行い、地鎮祭が執り行われます。
【STEP4】修跋の儀(しゅうばつのぎ)
その後、お清めの儀式を行います。
神主が榊(さかき)という葉の枝を左右に振ってお祓いしていきます。
この時、参列者は頭を下げてお祓いを受けます。
よく見るお祓いの光景を思い出していただければ解り易いでしょう。
【STEP5】降神の儀(こうしんのぎ)
降神の儀とは文字通り、神様を降臨させる儀式のこと。
参列者は修祓の儀と同様、頭を下げたままの状態で、神主が祭壇に神様をお迎えします。
【STEP6】献饌の儀(けんせんのぎ)
続いて神様にお供え物を差し上げます。
神主がお供えをした印としてお酒の蓋をとり、その後盛り土にかけて清めます。
参列者は見届けるだけで大丈夫です。
【STEP7】祝詞奏上(のりとそうじょう)
神様にお力添えをいただくため、神主が祝詞を唱えます。
今後の工事の安全や家の繁栄を祈願するのです。
【STEP8】清祓の儀(きよはらいのぎ・せいばつのぎ)
※切麻散米(きりぬささんまい)、散共(さんく)、四方祓(しほうはらい)とも言います。
土地全体をお清めする儀式です。
神主が四隅にお酒や米、白紙などを撒いていきます。
この時工事責任者が補助としてお手伝いする場合があります。
【STEP9】地鎮の儀(じちんのぎ)
地鎮の儀とは、以下3つの儀式をまとめた呼称のこと。
- 刈初の儀
- 穿初の儀
- 鎮物埋納の儀
円錐の盛砂と、鎌(かま)・鍬(くわ)・鋤(すき)を用いて行われます。
道具を使う際は、掛け声として「えい!えい!えい!」と3回唱えることになっています。(※地域によって違う)
少し恥ずかしい気もしますが、この掛け声には、家が繁栄する「えい(栄)」の意味が込められているので、思い切って発声しましょう!
➀刈初の儀(かりぞめのぎ)
設計者が鎌で草を刈る真似を三度行います。
➁穿初の儀(うがちぞめのぎ)
鍬入の儀(くわいれのぎ):施主が鍬で土を掘る真似を三度行います。
鋤入の儀(すきいれのぎ):施主が鋤で土を掘る真似を三度行います。
③鎮物埋納の儀(しずめものまいのうのぎ)
神主が盛り砂の中に鎮物(しずめもの)を埋め込みます。
ちなみに➀➁の儀式を担当する人は決まっているのですが、地域によって基準が異なるので注意しましょう。
詳しくは以下の表を参考にしてください。

参考:地鎮祭 | 地鎮祭・竣工式・各種式典なら愛知・岐阜の神祭サービス【全国対応】
【STEP10】玉串奉奠(たまぐしほうてん)
神主から、玉串という榊(さかき)の枝に白い紙が付いたものを受け取り、神様に捧げます。
神主→施主→家族→設計者→施工者
の順番で行います。
【STEP11】撤饌の儀(てっせんのぎ)
撤饌とは、お供え物を下げることを言います。
神主がお酒の蓋をしめて祝詞を唱えます。
【STEP12】昇神の儀(しょうじんのぎ)
降りている神様に戻っていただく儀式です。
参列者は頭を下げた状態でいます。
【STEP13】閉式(へいしき)
以上で地鎮祭の儀式は終了です。
ただし閉式後にもやるべきことはまだありますよ。
【STEP14】神酒拝戴(しんしゅはいたい)
※直会(なおらい)とも言います。
閉式後、神様へのお供え物を参列者でいただきお祝いします。
【STEP15】近所へ挨拶回り
そして地鎮祭が終わったら、これから工事が始まることを告げるため、近所に挨拶回りをします。
詳しくは後述しますが、挨拶は工事責任者と行くのが一般的です。
挨拶回りが済んだら、ようやく一通り終わりということになります。
では、流れを理解したところで、
地鎮祭で一番気になる費用についても説明していきましょう!
地鎮祭にかかる費用はいくら?

地鎮祭はお金がかかると思っている人も多いですよね。
実際どれくらいの金額がかかるのでしょうか?
地鎮祭にかかる費用をまとめてみました。
地鎮祭の相場は4~10万円
まず地鎮祭の相場についてですが、大体4~10万円と言われています。
地域によっても大きく差が出るものなので、相場はあくまでも参考程度にしていただければと思います。
地鎮祭の費用に差が出る大きな要因は、「初穂料」と「ご祝儀」にあります。
「初穂料」はあくまでもお気持ち料
地鎮祭の費用で一番高いであろう初穂料(玉串料)は、神主に謝礼として包むお金です。
あくまでもお気持ちなので、その人の感覚次第で金額も異なるということです。
またハウスメーカーによっては、初穂料の金額が定められているところがあります。
一般的に初穂料の相場は3万円とされていますが、ハウスメーカーに「初穂料は1万円にしてください。」と言われれば1万円で大丈夫です。
また神主が地鎮祭の準備を全てしてくれた場合、初穂料にお供え物の費用や、祭壇の設営料、御車代などを含めて渡す場合もあります。
そのような場合は初穂料だけで5万円はかかることになりますね。
ハウスメーカーで依頼する場合は、お供え物など必要な物はほとんど用意されているので、比較的安く済むケースが多くなっています。
しかし地鎮祭でかかるお金は初穂料だけではありません。
「ご祝儀」は関係者の人数による
地鎮祭に参列する関係者には、ご祝儀をお渡しする必要がありますね。
こちらもお気持ち料となるのですが、ご祝儀は一人1~2万円が相場となっています。
少し多めに払ったとしても一人2~3万円程度でしょう。
その他職人や業者に5千円程度のご祝儀をお渡しする場合もあります。
ただいくら小額であっても人数が多いとその分費用もかさみます。
関係者の人数も、地鎮祭にかかる費用に差が出る一つの要因ということです。
地域によっていくらが相応しい金額かも異なるので、建築会社に相談してみると良いですよ。
地鎮祭以外でかかる費用は6,000円
地鎮祭後にかかる費用としては、挨拶回りの手土産代くらいでしょう。
粗品として1つ500円~1000円程度のものを最低でも6つ分用意しておきましょう。
6つというのは、向こう三軒両隣と裏手側の家を含めた数です。
地鎮祭の挨拶回りは施工会社がタオル等の粗品を用意している場合があるので、その場合は無理に手土産を用意する必要はありません。
その代わり、新築完成後の引越しのご挨拶時には手土産を忘れないようにしましょう。
さらに、もし上棟式を行う場合は上棟式の費用もかかることになります。
上棟式の相場は10~20万円
祭壇の準備代やご祝儀代、仕出し弁当代、引き出物代、餅投げの餅代などを合わせて、大体10~20万円が上棟式の相場です。
ご祝儀代は地鎮祭のとき以上の金額で包むというのがマナーでもあるので、少し多めに包む必要があります。
また単純に参加人数が多くご祝儀代や食事代がかかることもあって、地鎮祭よりも上棟式のほうが費用の負担が大きくなりがちです。
これもまた「お気持ち」や「お心遣い」という意味が込められるので、人によってかかる金額は様々ということですね。
さて、お金事情についてはここまで。
続いて地鎮祭で必要な物や身だしなみについて紹介します!
地鎮祭で必要な物や服装は?

基本的に地鎮祭で使う物は神主またはハウスメーカーが用意してくれるので、施主側が用意するのはお金(初穂料)だけです。
その他、当日あると便利な物は、
- カメラ
- 日焼け止め
- 虫よけスプレー
- 飲み物
など。
場合によっては、神饌(しんせん)と呼ばれるお供え物を施主が用意しなければいけないケースもあります。
神饌に必要な物は以下の通り。
地鎮祭で必要な神饌7種
- 米(一合)
- 塩(一合)
- 水(一合)
- 神酒(一升)
- 海の幸3種
- 山の幸3種
- 畑の幸3種
「これだけの品を揃えるなんて大変!」と思われるかもしれませんが、どれもスーパーに売っているものなので、簡単に用意することができますよ。
ただ気を付けなければいけないのは、お供え物の種類にはいくつかの決まり事があること。
例えば海の幸には乾物が必要です。ですので昆布やわかめ、するめなどの乾物を入れるようにしましょう。
山の幸では果物を用意します。
リンゴやブドウ、オレンジなど季節の果物を用意すると良いでしょう。
畑の幸とは野菜のことです。
野菜は土の中で育つものと、土の上で育つものとで2つ以上用意します。
キャベツ、大根、人参、キュウリ、ナスなどがおすすめです!
また米は洗米が好ましいので、地鎮祭が行われる前日に洗って一晩乾かしておいてください。
神酒については、お好きな一升瓶のお酒を用意して構いません。
多くの人は縁起の良い名前のお酒か、メジャーで飲みやすいお酒を選んでいるようです。
塩については、家庭で使っている塩でも大丈夫ですが、粗塩の方が形を整えやすいのでおすすめ。
では続いて、服装についてご紹介していきます。
地鎮祭におすすめの服装は?
地鎮祭にはフォーマルの恰好が良いとされていますが、個人宅の場合はそれほど気にする必要はありません。
むしろ最近はもっとカジュアルな格好が多くなっています。
どんな格好でも、清潔感があれば問題なし。
ただし女性の場合は、足元に注意が必要です!
基礎工事が始まっていない土地はデコボコで、天候によってはぬかるんだ場所があるかもしれません。
そのため必ず底が平らな靴を選びましょう。
間違ってもヒールはやめてくださいね。
フォーマルだからといって着飾るのではなく、安全性を重視して、汚れが目立たない黒のフラットシューズやスニーカーにすることをおすすめします。
どんなファッションにすべきか迷ってしまう方は、地鎮祭の様子がわかるインスタグラムを是非チェックしてみてくださいね。
おすすめは、尾張猿田彦神社(@owarisarutahiko_jichinsai)のインスタです。
地鎮祭はいつやるべき?日程や所要時間

地鎮祭は大安吉日の午前中に行うのが一般的です。
しかし昨今は、共働きや仕事の都合でどうしても予定が合わなかったり、吉日をあまり気にしない方もいて、各々好きな日程で執り行うこともあるようです。
とはいえ、地鎮祭は神様にご挨拶をする大事な儀式。できれば家族全員が揃う縁起の良い日程で行いたいですよね。
地鎮祭を行う際は、早い段階から前もって予定を立てておくことをおすすめします。
所要時間は30~60分
祭壇が既に準備されている場合は30分ほどで済みますが、自分達でお供え物を用意したりする場合、1時間ぐらいを見込んでおいた方が良いでしょう。
ちなみに略式セルフ地鎮祭の場合、神社での儀式が15分、その後の作業で5分程度で終わるようですよ。
地鎮祭のマナーや作法

ほとんどの方が初めてやるであろう地鎮祭。
「地鎮祭にはどんな作法があるの?」
と少し不安なあなたの為に、地鎮祭の作法や流れがわかる動画を用意しました!
字幕入りでとてもわかりやすいので予行練習として、是非参考にしてください。
↓
ちなみに、こちらの地鎮祭は名古屋地域のものです。
地鎮の儀式は、地域によってやり方が異なりますので、先に紹介した”【STEP9】地鎮の儀(じちんのぎ) ➂鎮物埋納の儀”の表を参考にしてくださいね。
1.施主の挨拶の仕方
前項の動画を見て分かる通り、個人宅の場合、地鎮祭で施主が挨拶することはありません。
ただし地鎮祭が終わった後、近隣の方に挨拶することになります。
基本的に敷地に隣接する住宅すべてに行うのですが、向こう三軒両隣と裏手側は必ず挨拶するようにしましょう。
挨拶回りは、施工会社やハウスメーカーの担当者だけで行う場合と、施主が同行する場合がありますが、どちらでも問題はありません。
施主が同行する場合でも住宅会社が中心となって挨拶を進めてくれるので安心してくださいね。
挨拶時の手土産はなるべく相手が困らなそうな粗品を選ぶと良いでしょう。
例えば、お菓子や洗剤、クオカードなど、消耗品が望ましいです。
また、もし不在の場合は手紙を残しておくのがマナー。
挨拶回りで相手が不在だった時の手紙の例文を下記で紹介するので、是非参考にしてください。
【〇〇様】
この度、【住所】に家を新築することになりました【施主名】と申します。
本日地鎮祭を済ませ、【令和〇年〇月〇日より令和〇年〇月〇日】までの間、新築工事を行います。
つきましては工事期間中、【〇〇様】には騒音や車両の出入り等でご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解とご協力の程よろしくお願い申し上げます。
尚、本日ご挨拶にお伺い致しましたが、お留守のようで直接ご挨拶する事が叶いませんでした。甚だ失礼とは存じますが、書中にてご挨拶申し上げる次第でございます。完成後には改めてご挨拶に伺いたいと思っております。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
【令和〇年〇月〇日】
【施主名】
【連絡先】
相手方の名前が分からない場合は、「〇〇様」のところを「近隣の皆様」としてもOK。
また連絡先は、工事概要の看板にかかれている連絡先を書くことを推奨します。
2.正しい「のし袋」の書き方
玉串料やご祝儀など、お金を包む時の、のし袋の書き方をご紹介します。
まず玉串料の場合、使うのは紅白の水切りです。
水切りは蝶々結び(花結び)のものを選びましょう。
表の上段に「御初穂料」または「御玉串料」と記載して、その下に名前(フルネーム)を記載します。

画像引用:地鎮祭 のし袋 書き方》住所・水引・中袋・例・金額・種類・酒・名前・裏・連名
土地の名義が夫婦や親子の共有名義の場合は、連名で書くと良いでしょう。

画像引用:地鎮祭 のし袋 書き方》住所・水引・中袋・例・金額・種類・酒・名前・裏・連名
ご祝儀の場合も紅白の水切りを使用します。
表の上段に「御祝儀」と記載して、その下に名前(フルネーム)を記載します。
結婚式の場合は中袋があるのですが、地鎮祭の場合は中袋はなくても良いことになっています。
参列する人数が少なく、そもそも誰が収めたお金かが明らかだからです。
ただ、もし中袋がある場合は、表側の中央部に「金〇萬円也」と縦書きしましょう。
この時、金額を漢数字で書くことを忘れないようにしてくださいね。
- 金額が3万円の場合→ 金三萬円也
- 金額が5万円の場合→ 金伍萬円也
ちなみに、お酒にのしをつける場合は「奉献」または「奉納」と上段に記載して、下段にフルネームを記載します。
地鎮祭は宗教と関係がある?

地鎮祭は神道の儀式です。
そのため宗派によっては違うカタチで地鎮祭を執り行うこともあるようです。
ただ地鎮祭は日本の風習のひとつでもあり、工事の安全祈願が一番の目的なので、宗派がなんであっても地鎮祭を行うことは可能です。
もっとも最近は地鎮祭そのものをやらない傾向があるので、思い切って「やらない」という選択肢もありでしょう。
地鎮祭は「やらない」が最近の傾向。

地鎮祭をしない人が多くなった一番の要因はやはり…お金がかかるから。
ただでさえ高額な費用がかかる家の建築ですから、少しでも出費を減らしたいと思うのは誰しもあるでしょう。
また昔のように伝統やしきたりを重んじることも少なくなり、必要がなければすぐに切り捨てるという感性が現代人には強いのかもしれませんね。
もちろん地鎮祭を行うことは任意なので、どちらが良くてどちらが悪いわけでもありません。
家族間でよく話し合って決めるのが一番良いと思います。
伝統的な地鎮祭をやらないとしても、自分達だけでセルフ地鎮祭をすることもできます。
略式セルフ地鎮祭は時間もお金も抑えられるのでおすすめです!
ちなみに地鎮祭よりも「上棟式をやらない」というケースのほうが多いですよ。
地鎮祭のお酒おすすめ7選

最後に地鎮祭でおすすめのお酒をご紹介します!
地鎮祭のお供え物として必ず必要となるお酒ですが、どれが良いのか迷ってしまいますよね。
基本的にはどれを選んでも良いのですが、
もし迷ったら
➀地元のお酒を選ぶ
➁縁起の良い名前のお酒を選ぶ
この2つをポイントに探してみてください!
地鎮祭では土地の神様である氏神様に工事の安全を祈願します。
そのため、その土地ならではの地酒を選ぶことが良いとされています。
また縁起の良いネーミングも好まれます。
今回は特に縁起の良さそうな名前のお酒を選んだので、是非参考にしてください。
- 松竹梅
- 福寿
- 白鶴
- 越後鶴亀
- 梅錦
- 来福
- 開運
1.松竹梅

価格:2,017円
なめらかな味わいの松竹梅は有名どころ。
昔ながらのデザインからも縁起の良さがにじみ出ていますね。
2.福寿

価格:5,400円
香り豊かで口当たりなめらかな純米吟醸。
晩餐会などの公式行事でも提供されるほど評価の高いお酒です。
同じメーカーで、もう少し価格帯の低い商品も出ていますよ。
3.白鶴

価格:2,017円
色々な料理に合わせやすいロングセラーの1本。
サラリとした味わいで飽きがこない親しみやすさがあります。
4.越後鶴亀

価格:2,592円
キレのある後味が特徴の純米酒。
食中酒としてもいただけます。
5.梅錦

価格:2,897円
梅錦の黒ラベルは、強い香り・酸味・旨味を兼ね備えた原酒。
パンチの強い味わいが濃厚な料理を引き立てます。
6.来福

価格:3,290円
上品な香りとさわやかさが特徴の「来福」
来福だけでも様々な種類がありますよ。
7.開運

価格:2,108円
名前だけでなくボトルデザインからもご利益がありそうなお酒ですね。
控えめな香りと深い味わいを楽しめます。
まとめ

地鎮祭は伝統的な日本の風習のひとつであり、『安全に工事が進められますように』という願いが込められています。
また、お世話になる関係各位と結束を深めたり、感謝の気持ちを伝えたりできる場でもあるので、やっておいて損はないはずでしょう。
ただ一つお金の問題が心配というのであれば、自分達で行う略式セルフ地鎮祭もおすすめですよ。
家を建ててしまってからではできない貴重なイベントと思って、ぜひ家族全員で記念写真も撮ってみてくださいね♪
当記事で地鎮祭についての疑問が解消されていれば幸いです。



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