建売住宅には最初からエアコンは付いていない?取付工事はオプションで依頼?自分でする?

『あれ?部屋にエアコンが付いてないけど、もしかして設置し忘れたんじゃない?』

『本当に?これじゃ暑くて寝られないよ!せっかく新居に引っ越してきたのに・・・明日クレームいれようかな』

『でも、そもそもエアコンって付いているものなの?』

実は、新築の建売住宅には、エアコンがあらかじめ設置されていないのが一般的です。

そのため、エアコンの手配はあなたが個別に行わなければいけません。

ハウスメーカーにそのまま頼むケース、家電量販店に頼むケース、ネットでエアコンを購入して取付工事は別途依頼するケースなど、さまざまな方法がありますが、取付工事の金額も一定ではありません。

今回は、そんな建売住宅のエアコン取付工事について、まとめてみました。

建売住宅を購入する際に、お得にエアコン取付工事を行うためにも、ぜひ最後までお読みください!

もくじ

建売住宅のエアコン取付工事ってどうすればいいの?

建売住宅のエアコン取付工事を行うためには、どうしたらいいのでしょうか?

建売住宅に初めからエアコンは付いていない

先に述べたとおり、新築の建売住宅にはエアコンが付いていないことが一般的です。

賃貸物件などでは当たり前のようにエアコンが設置されているため混同しやすいですが、賃貸物件の場合は借主への付加価値としてエアコンが設置されているだけであり、賃貸物件の中にも家賃が安くなっている代わりにエアコンが設置されていない物件もあるのです。

また、中古住宅の場合であらかじめエアコンが設置されているケースもありますが、これはあくまでも前所有者の残置物扱いとなります。残置物をそのまま利用しても問題はありませんが、古いタイプのエアコンの場合は省エネ効果が低く、電気代が割高となるケースもあるため、あくまでも残置物としての扱いなのです。

建売住宅は新築ですから残置物はありませんが、壁に穴を開けることになるわけですから、買主が自分の好きな位置に、好きな種類のエアコンを取り付けられるように、あらかじめエアコンは設置されていないというわけです。

建売住宅のエアコン設置工事費用

エアコン設置工事については、エアコン本体の金額と設置工事費用とを分けて見積もるべきでしょう。

エアコン本体は性能や部屋の広さにもよりますが、電気店やネットで販売されているとおり、おおよそ3~6万円程度です。設置工事費用は設置個所にもよりますが1~3万円程度であり、これ以外に出張費などが別途必要な場合もあります。

概算として1台につき5~10万円程度を見積もり、設置したい部屋の数の分だけ費用が倍増していきますが、建売住宅の場合はまとめて設置することがほとんどでしょうから、割引をしてもらえることも多いようです。

建売住宅を買ったらエアコンはサービスで付けてもらえる?値引き交渉は可能?

エアコンを自身で手配せずに、ハウスメーカーに依頼して設置してもらうことは可能です。しかし、サービスや値引き交渉が必ず成功するとは限りません。

建物本体の値引きの代わりに、エアコンをサービスで設置してもらったり、ハウスメーカーのオプション品としてまとめて購入する代わりに値引き交渉をすることも可能ですが、この場合、設置できるエアコンの種類が限られていることが多いため、注意が必要です。

設置をお願いする場合にはどのような機種が選べて、費用はいくらになるのか、あらかじめ見積もりを出してもらう必要があるでしょう。

エアコン取付用の穴が空いてない!コンセントがない!そんな時はどうする?

建売住宅の場合、エアコンがあらかじめ設置されていないとしても、エアコン取付用の穴(スリーブ)が開いていることがあります。なぜなら、エアコンを取り付ける場合には電源が必要となるため、電気の配線工事も踏まえると、エアコンの設置位置が限定される可能性があるからです。

もちろん、穴があらかじめ開いておらず、買主が設置したい場所にエアコンを取り付けられるようになっている建売住宅もあります。この場合には取付工事の際に、ドリルで壁にスリーブを開けてもらい、室外機へのダクトを設置することになります。もし、近くにコンセントが無い場合であっても、電気回線を引っ張り、新設されることになるでしょう。

新築の建売住宅、エアコンの購入&取付工事を行う方法とメリット・デメリット

新築の建売住宅において、エアコンの購入や取付工事を行う方法と、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。

ハウスメーカーにそのまま依頼する

建売住宅を建築するハウスメーカーに、オプションとしてエアコンの設置を依頼することは可能です。

一番手間がかからず、引っ越しの際にはすでにエアコンが使用できる状態になっているため、すぐに快適な生活を始められることが大きなメリットです。

しかし、比較的費用が高めだったり、エアコンの種類が限られているというデメリットがあります。

家電量販店でエアコンを購入し、取付工事まで依頼する

建売住宅が完成した後に、家電量販店でエアコンを購入し、設置工事もそのまま依頼する場合には、取付工事の費用が価格に含まれていることが多いため安価で、手間がかからないことがメリットとなります。

一方で、建物が完成した後の穴あけになるため、穴あけによって建物に万が一問題が生じた場合などには、ハウスメーカーの補償の対象外となってしまうというデメリットがあります。また、取付工事のタイミングを入居日前後に調整できなければ、エアコンが無い状態で一定の期間は過ごすことになるため注意が必要です。

ネットでエアコンを購入し、取付工事は業者に依頼する

ネットでエアコン本体のみを購入して、エアコンの取り付けは別の取付業者に依頼をするという方法もありますが、メリットはなんといっても、エアコンが安価で手に入ることです。

デメリットとしては、 エアコンの購入から取付工事日までの間、届いたエアコンをどこかに保管しておかなければならないことや、家電量販店で購入する場合と同じように、取付工事のタイミング次第でエアコンが利用できない可能性があることなどが考えられます。また、穴あけによって生じた問題については、ハウスメーカーの補償を受けることができません。

建売住宅へのエアコン設置業者の選び方

もしエアコン設置業者を個別で依頼する場合には、どのような点に注意すべきでしょうか。

事前に現地調査を行って見積りを出し、工事内容をあらかじめ説明してくれる

エアコンの取付工事は、その場の状況によって追加工事が必要になることがあります。

例えば、エアコンを設置したい場所に電気回線が簡単に引けなかったり、室外機を屋根裏に置かなければならないケースなどがあげられます。エアコンから外に伸びるダクトについても、むき出しではなく耐性のビニールテープで見栄えが良いように化粧加工をすることも本来は追加工事扱いです。

しっかりと現地を調査した上で、これらの追加工事の要否も含めて説明し、工事費用の見積もりを出してくれる業者であれば信頼できるでしょう。新築のマイホームに穴を開けて工事をするわけですから、納得ができない場合には見積もりの段階でお断りする勇気も必要です。

保証期間をチェックする

一般的には、作業者に明確な過失があった場合には、補償をしてもらえることがほとんどです。しかし、その補償期間は業者によって異なるため、あらかじめ事前に確認しておきましょう。大抵は工事日から1年間以上の補償をしている場合がほとんどです。

補償の内容ですが、取り付けが緩んでいて配管が外れてしまった、穴を開けた部分から雨漏りがするなど、明らかな施工不良であれば補償してもらえる一方で、エアコン本体が初期不良である場合などはもちろん、エアコンのメーカー補償を利用することになります。

エアコン取付工事が行われるタイミングに注意する

 

エアコンの取付工事は、ハウスメーカーに依頼をして物件の建築中に同時に取付工事をしてもらうか、物件が完成した後に改めて取付工事を行うかの2択になります。

物件の建築と同時に取付工事をしてもらう場合には気にする必要はありませんが、物件が完成した後にエアコンを設置する場合には、なるべく新居への引越しの日(入居日)に合わせて工事の日程を決めましょう。年度末などの繁忙期は工事が立て込んでおり数週間待たされることも多くあります。

また、エアコンの取付工事のみを依頼する場合には、その工事や動作確認には立ち会いが必要となりますが、エアコンの動作を確認するためには電気の開通が必要です。工事を引っ越し前にする場合には、あらかじめ電気が通っていることを確認しておきましょう。

新築一戸建てにオススメのエアコンの選び方

設置するエアコンは、部屋の広さ(畳数)とグレード(性能)の2つのポイントで選びましょう。

エアコンは安い方がいいと考え、例えば10畳の広さの部屋に6畳用のエアコンを設置した場合、エアコンの効きが悪くなり、結果として電気代が高くなって損をすることになります。エアコンは、その性能と部屋の広さが釣り合っているものを選びましょう。

また、エアコンのグレードには、ベーシックなものから省エネ効果が高いタイプ、AI搭載の自動運転タイプまで、その性能によって値段は様々です。

エアコン内の掃除を自動でやってくれるタイプのエアコンや、センサーで人間のいる位置を判断しながら風を出すタイプ、AIが搭載されており、家主の行動パターンを日々自己学習して一番快適な空調を目指すタイプなど、省エネ効果の高さも様々といえます。

エアコンは安ければ良いというわけではなく、高くとも省エネ効果が高いことで電気代の節約になりますし、一定の省エネ機能をもったエアコンの購入には自治体から助成金(ポイント付与)がもらえる場合もあるため、価格だけでエアコンの種類を判断するのはやめましょう。

建売住宅を購入したら建物以外にかかるお金

建売住宅を購入した場合に、建物以外にかかる諸費用にはどのようなものがあるでしょうか。

建物以外にかかる諸費用内訳

建物以外にかかる諸費用としては、売買契約書やローン(金銭消費貸借契約書)契約書に張り付ける印紙代、登記代(保存登記、表示登記、および司法書士への報酬)、ローン関連費用(保証代と手数料、事務手数料)、火災保険料、固定資産税清算金、不動産会社への仲介手数料、引っ越し代、家具などが挙げられます。

これらの費用の相場としては、建物購入価格の5~10%程度といわれていますので、3,000万円の建売住宅であれば150万円~300万円の諸費用がかかると考えればよいでしょう。

建売住宅のオプション設備の工事にはどんなものがあるのか

建売住宅にはオプション設備の工事が多くありますが、生活を始めるために必要不可欠なものや、あれば便利なものまで様々です。

新生活に必須!必ず付けたいオプション設備

必ず付けておいたほうがいいオプションとしては、カーテンレールや網戸(シャッター)、照明、テレビアンテナなどが挙げられます。

これらの設備は、あらかじめ設置されているものだと勘違いされがちですが、どれも自身で設置するか、オプション工事としてハウスメーカーに依頼をすることになります。あらかじめ設置されていると入居後の新生活をスムーズに始めるため、おすすめです。

あれば便利!できれば付けたいオプション設備

あれば嬉しい便利なオプションとしては、床暖房や浴室暖房乾燥機、食器棚やホームセキュリティなどが挙げられます。

特に食器棚については、置き型のものを後から購入して埋め込むより、据え付け型のほうが隙間が無いために地震に強く、天井部や隙間にホコリが貯まることが無いため、おすすめです。

どのオプション設備を付けていいか迷った時の判断ポイント3つ

様々なオプション設備があって、どれも魅力的に感じた場合には、次の3つのポイントで設備の導入を検討するとよいでしょう。

オプション工事にかける予算総額を決めておく

オプション工事や設備にかける予算額をあらかじめ決めておき、不要な買い物を避けることは重要です。

実は、オプション工事の費用は住宅ローンに含むことができるため、予算をオーバーしたところであまり気にならないのも事実です。しかし、住宅ローンは低金利とはいえ、必ず金利が発生するものですから、なるべくは現金や一括払いなど利息のかからない方法で、本当に必要なものだけを購入すべきでしょう。

生活に必ず必要な設備はどれ?優先順位を決める

オプション工事はあくまでもオプションであるため、先述したとおり、生活に必須なものからそうでないものまで様々です。後から自身で購入して取り付ければ良いものや、別個に注文したほうが安いもの、数年後のリフォームの際に導入を検討すればよいものもあります。

とりあえず頼んでおこうという気軽な判断ではなく、1つ1つのオプションを吟味して、優先順位を決めていき、上位から予算額の範囲内に絞って依頼すべきでしょう。

値段がお買い得なのか自身で調べておく

オプション設備と依頼できるものは、メーカーや種類が限られていることが多いため、自身で購入して設置した場合にどのくらい値段が変わるのか、調べておく必要があります。

あらかじめ設置されていたほうが便利だという観点だけではなく、本当に適正な価格なのかを調べてから導入を決めるようにしましょう。

建売住宅でオプション工事を行う際の注意ポイント

建売住宅によっては、オプション工事とはいえども、工事自体は全て他の業者に丸投げという場合があります。結果として、問題が起こった際に補償や責任の所在がどこにあるか分からなくなり、たらい回しにあうケースが考えられます。

また、物件価格が割安な代わりに、カーテンレールや網戸(シャッター)、照明など生活に必須であるである設備が高額に設定されている場合もあります。

建売住宅を購入する際には、どのような設備がオプションになっており、金額がいくらで、施工はどの会社が行うかについて、あらかじめ確認しておくべきでしょう。

まとめ

今やエアコンは生活必需品ともいえますが、建売住宅にはあらかじめエアコンが設置されていないことがほとんどであり、ハウスメーカーにエアコンの設置を依頼する場合にはオプション工事で追加料金がかかります。

もちろん、建売住宅の購入とは別に、自身で購入して設置することは可能ですが、その場合には、取付工事日の調整や、万が一の際の補償の所在について、あらかじめ確認してから進めるようにしましょう。

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